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骨董屋でも買取できない物があります|よくある5品目 その2 桐箪笥

骨董屋でも買取できない物があります|よくある5品目 その2 桐箪笥

その1 ひな人形・五月人形・博多人形
その2 桐箪笥
その3 座卓
その4 壺
その5 使用済の食器・漆器

買取のお問い合わせが多い5品目について「何で?」「お婆さんから高価だと聞いていたのに…」と思われる方は少なくありません。最近では、そのような不満につけ込むように「他店で断られた桐箪笥や食器も買取します」と大きく宣伝する業者も見かけます。しかし実際には、それらの品よりも貴金属やブランド品などが主な目的である場合も少なくありません。この記事では、当店で「買取不可」としている5つの品目について、その理由や現在の市場価値をできるだけ分かりやすくご説明していきたいと思います。

第2回目「桐箪笥」について

変色した桐箪笥

第二回は『桐箪笥』です。まさに高価だと聞かされていた物の代表的存在です。現在でも新しく買うとなると高価ですがなぜ古物としては敬遠されがちなのでしょうか。

江戸時代以前には、現在のような大型の衣装箪笥は一般庶民の暮らしには普及していませんでした。戦や火事が多く所帯道具は最小限に、いつでも荷物をまとめられる様にしておくのが常だったのです。



やがて明治になり、誰でも商売で一旗揚げられる時代に突入すると巨大な土地屋敷を持つ豪農、豪商といった人々が現れます。そしてその嫁入りには競うように豪華な婚礼道具が誂えられるようになります。豪華で重厚な手打ち金具があしらわれた衣装箪笥もその一つです。それらの材料は「欅」「栗」「杉」といった硬くて重い木材が主で「桐」は引出しの内部など限定的で決して主役ではありませんでした。現在「時代箪笥」として評価されるものには、江戸後期から明治期に作られたものが多く見られます。

大正から昭和にかけて都市部の住宅や生活様式が変化すると、重厚な箪笥に代わって、軽く扱いやすい桐箪笥が広く普及していきます。調湿効果に優れシンプルで洋間にも合う桐箪笥は「高級家具」と位置付けられて大流行したため、そのイメージが現代まで続く事になります。



しかしあまりに流行した為、この時代は大量生産品や品質の低い物が多く、変色やカビの発生、衣類の虫は付きにくくても、木材としては虫に食われやすく傷んでいる物が少なくありません。



この様な理由から「高級というイメージ」だけで、多くのお宅で処分できず、問合せが多い物の一つです。着物を着る機会が大幅に減った現代では中古の需要が非常に少なく、新品時の価格が高かったことと、現在の中古市場で価値があることは別なのです。



このため当店では、一般的な大型の桐製衣装箪笥は買取・お引取りの対象外としております。ただし、以下の写真のような時代のある帳場箪笥や小箪笥などは買取対象となります。

桐の帳箪笥

桐の小箪笥

当店では買取できない品もございますが、その理由をできるだけ分かりやすくご説明しています。「これはどうだろう?」と迷われる物がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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