骨董屋でも買取できない物があります|よくある5品目 その5 使用済の食器・漆器
骨董屋でも買取できない物があります|よくある5品目
その5 使用済の食器・漆器
買取のお問い合わせが多い5品目について「何で?」「お婆さんから高価だと聞いていたのに…」と思われる方は少なくありません。最近では、そのような不満につけ込むように「他店で断られた桐箪笥や食器も買取します」と大きく宣伝する業者も見かけます。しかし実際には、それらの品よりも貴金属やブランド品などが主な目的である場合も少なくありません。この記事では、当店で「買取不可」としている5つの品目について、その理由や現在の市場価値をできるだけ分かりやすくご説明していきたいと思います。
第5回目「使用済の食器・漆器」について
第五回は『使用済の食器・漆器』です。家族の長い歴史の中で残る大量の食器類は、お問合せの多い物の一つです。まだまだ使えるし、重くてかさばって処分も大変です。買取対象になる食器類とはどんなものでしょうか。
これについては、まず「時代」が大きく左右します。「骨董品」として認識される食器類の代表は江戸時代の古伊万里、そして印判手(いんばんて)と呼ばれる明治大正期の食器類です。明治に入ると九谷焼や美濃焼など各地の焼物も全国流通するようになり、これらも含めて戦前(昭和初期)あたりまでの手作り感が残る食器は、かろうじてヴィンテージとして扱われます。但し漆器については、現在まで剥げたり変色したりすることなく残っている物は稀です。蒔絵や沈金が施されたもので、状態が良ければ買取対象となりますが、来客用として大量に作られた無地椀などは残念ながら買取対象にはなりません。
ガラス器について、幕末あたりから見られる江戸ガラスは稀少品として扱われます。また明治、大正、昭和初期の吹きガラスやプレスガラスの氷コップ、切子コップなど様々な器類、大正の僅かな期間だけ作られたウランガラスなどは、大変美しくコレクターの多いアイテムです。但しガラス器についても戦後は大量生産へ移行していきますので買取不可になります。
この様に使用済みの食器類について骨董品として買取対象となるのは
① 戦前までの物であること
② 状態がよい事
③ 工芸的価値が高くコレクターが多いこと
などが、条件と言えそうです。
戦後の物であっても、未使用の箱入り贈答品などはリサイクル品としての需要がありますので、お引取り可能な場合もあります。御相談ください。


当店では買取できない品もございますが、その理由をできるだけ分かりやすくご説明しています。「これはどうだろう?」と迷われる物がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
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